新規上場申請のための有価証券報告書
(Ⅰの部)
SGホールディングス株式会社
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1
第1 企業の概況 ……… 1
1.主要な経営指標等の推移 ……… 1
2.沿革 ……… 5
3.事業の内容 ……… 6
4.関係会社の状況 ……… 10
5.従業員の状況 ……… 12
第2 事業の状況 ……… 13
1.業績等の概要 ……… 13
2.生産、受注及び販売の状況 ……… 16
3.対処すべき課題 ……… 17
4.事業等のリスク ……… 19
5.経営上の重要な契約等 ……… 27
6.研究開発活動 ……… 28
7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 28
第3 設備の状況 ……… 32
1.設備投資等の概要 ……… 32
2.主要な設備の状況 ……… 32
3.設備の新設、除却等の計画 ……… 34
第4 提出会社の状況 ……… 35
1.株式等の状況 ……… 35
2.自己株式の取得等の状況 ……… 37
3.配当政策 ……… 38
4.株価の推移 ……… 38
5.役員の状況 ……… 39
6.コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 42
(1)コーポレート・ガバナンスの状況 ……… 42
(2)監査報酬の内容等 ……… 48
第5 経理の状況 ……… 49
1.連結財務諸表等 ……… 50
(1)連結財務諸表 ……… 50
(2)その他 ……… 120
2.財務諸表等 ……… 121
(1)財務諸表 ……… 121
(2)主な資産及び負債の内容 ……… 135
(3)その他 ……… 135
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 136
第7 提出会社の参考情報 ……… 137
1.提出会社の親会社等の情報 ……… 137
2.その他の参考情報 ……… 137
頁
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 138
第三部 特別情報 ……… 139
第1 連動子会社の最近の財務諸表 ……… 139
第四部 株式公開情報 ……… 140
第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況 ……… 140
第2 第三者割当等の概況 ……… 144
1.第三者割当等による株式等の発行の内容 ……… 144
2.取得者の概況 ……… 144
3.取得者の株式等の移動状況 ……… 144
第3 株主の状況 ……… 145
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)
【提出先】 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長 宮原 幸一郎 殿
【提出日】 平成29年11月6日
【会社名】 SGホールディングス株式会社
【英訳名】 SG HOLDINGS CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 町田 公志
【本店の所在の場所】 京都市南区上鳥羽角田町68番地
【電話番号】 (075)671-8600
【事務連絡者氏名】 取締役 財務・経理担当 中島 俊一
【最寄りの連絡場所】 京都市南区上鳥羽角田町68番地
【電話番号】 (075)671-8600
【事務連絡者氏名】 取締役 財務・経理担当 中島 俊一
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第10期 第11期
決算年月 平成28年3月 平成29年3月 営業収益 (百万円) 943,303 930,305 経常利益 (百万円) 52,572 51,208 親会社株主に帰属する
当期純利益
(百万円) 33,975 28,452 包括利益 (百万円) 33,449 30,962 純資産額 (百万円) 237,192 309,771 総資産額 (百万円) 583,761 650,843 1株当たり純資産額 (円) 735.32 919.52 1株当たり当期純利益金額 (円) 106.80 91.66 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額
(円) - -
自己資本比率 (%) 39.5 43.9
自己資本利益率 (%) 15.7 11.0
株価収益率 (倍) - -
営業活動による キャッシュ・フロー
(百万円) 85,770 43,907 投資活動による
キャッシュ・フロー
(百万円) △16,870 △111,826 財務活動による
キャッシュ・フロー
(百万円) △42,938 51,009 現金及び現金同等物の
期末残高
(百万円) 88,428 70,990 従業員数
(人)
43,965 45,194
(外、平均臨時雇用者数) (35,243) (35,853)
(注)1.営業収益には消費税等は含まれておりません。
2.当社は平成 29年8月18日開催の取締役会決議に基づき 、平成29年9月21日付で普通株式1株につき3株の株 式分割を行っておりますが、第 10期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1 株当たり当期純利益金額を算定しております。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 4.株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載しておりません。
5.「企業結合に関する 会計基準」(企業 会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、第11期から 「当期 純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
6.当社の連結決算日について第11期までは3月20日ですが、平成29年6月9日開催の定時株主総会による定款 変更に伴い第12期から3月31日となっております。
7 . 第 1 0期 及 び 第 1 1 期 の 連 結 財 務 諸 表 に つ い て は 、 「 連 結 財 務 諸 表 の 用 語 、 様 式 及 び 作 成 方 法 に 関 す る 規 則 」
(昭和51年大蔵省令第28号)に基づき作成しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第204 条第6項の規定に基づき、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に準じて、有限責任監査法人トーマツの 監査を受けております。
- 1 -
8.第7期、第8期及び第9期について 、会社計算規則に従い作成 した連結計算書類 に基づき算出した連結経営 指標等(営業収益、 経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、純資産額、 総資産額、1株当たり純資産 額及び1株当たり当期純利益金額)を参考までに掲げると 、次のとおりとなります。なお 、当該連結計算書 類はいずれも、金融商品取引法第193条の2第1項の規定 に基づく 監査は受けておりませんが、会社法第444 条第4項 の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツにより監査を受けております。なお、当社は平成29年 9月21日付で普通株式1株につき3株の株式分割を行っておりますが、1株当たり純資産額及び1株当たり 当期純利益金額については当該株式分割前の数値を記載しております。
回次 第7期 第8期 第9期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 営業収益 (百万円) 871,388 835,086 857,449 経常利益 (百万円) 28,687 40,764 43,901 親会社株主に帰属する
当期純利益
(百万円) 23,430 16,651 24,815 純資産額 (百万円) 166,119 179,127 207,547 総資産額 (百万円) 557,798 559,469 585,230 1株当たり純資産額 (円) 1,538.48 1,688.37 1,924.69 1株当たり当期純利益金額 (円) 215.10 152.48 232.42
(2)提出会社の経営指標等
回次 第7期 第8期 第9期 第10期 第11期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 営業収益 (百万円) 9,850 13,290 17,518 17,443 19,128 経常利益 (百万円) 3,461 5,377 9,496 9,668 12,079 当期純利益 (百万円) 3,334 5,155 9,468 12,808 100,894 資本金 (百万円) 11,383 11,882 11,882 11,882 11,882 発行済株式総数
(千株)
普通株式 106,732 106,732 106,732 106,732 106,732
優先株式 22,000 - - - -
A種優先株式 - 22,000 22,000 22,000 -
B種優先株式 - 4,761 4,761 4,761 -
純資産額 (百万円) 162,910 162,731 168,842 177,977 273,822 総資産額 (百万円) 409,893 429,648 432,354 423,537 466,892 1株当たり純資産額 (円) 1,516.76 1,542.67 1,609.90 565.72 882.13 1株当たり配当額
(円)
普通株式 21.00 23.00 26.00 30.00 36.00
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
優先株式 21.50 - - - -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
A種優先株式 - 23.50 26.50 30.50 -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
B種優先株式 - 25.00 28.00 32.00 -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-) 1株当たり当期純利益金額 (円) 26.81 43.03 84.41 38.61 325.04 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 39.7 37.9 39.1 42.0 58.6
自己資本利益率 (%) 2.1 3.2 5.7 7.4 44.7
株価収益率 (倍) - - - - -
配当性向 (%) 78.3 53.4 30.8 25.9 3.7
従業員数
(人)
157 202 192 173 191
(外、平均臨時雇用者数) (-) (-) (5) (12) (12)
(注)1.営業収益には消費税等は含まれておりません。
2.当社は平成 29年8月18日開催の取締役会決議に基づき 、平成29年9月21日付で普通株式1株につき3株の株 式分割を行っておりますが、第 10期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1 株当たり当期純利益金額を算定しております。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。 4.当社は平成25年6月 14日付で、従来の優先株式をA種優先株式とし 、新たに B種優先株式の発行を可能とす
る定款の一部変更を行っております。
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5.株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載しておりません。
6.当社は平成 28年6月17日開催の取締役会決議に基づき、平成28年8月1日付でA種優先株式及びB種優先株 式を取得 し、同日付で消却しております。また、当社は平成29年6月9日開催の定時株主総会において定款 の一部変更を行い、A種優先株式及びB種優先株式の定めを廃止しております。
7.当社の決算日 について第11期までは 3月20日ですが、平成 29年6月9日開催の定時株主総会による定款変更 に伴い第12期から3月31日となっております。
8.第10期及 び第11期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38 年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第204条第6項 の規定に基づき、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に準じて、有限責任監査法人トーマツの監査を受 けております。なお 、第7期、第8期及び第9期の財務諸表については、「会社計算規則」(平成18年法務 省令第13号)の規定に基づき 算定した各数値を記載 しております。また、当該各 数値については、株式会社 東京証券取引所の「有価証券上場規程」第204条第6項の規定に基づく有限責任監査法人トーマツの監査を受 けておりません。
9.当社は平成29年9月 21日付で普通株式1株 につき3株の株式分割を行っております 。そこで、東京証券取引 所自主規制法人(現 日本取引所自主規制法人)の引受 担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報 告書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第7期の 期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合 の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、次 の と お り と な り ま す 。 な お 、 第 7 期 、 第 8 期 及 び 第 9 期 の 数 値 ( 1 株 当 た り 配 当 額 に つ い て は す べ て の 数 値)については、有限責任監査法人トーマツの監査を受けておりません。
回次 第7期 第8期 第9期 第10期 第11期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 1株当たり純資産額 (円) 505.59 514.22 536.63 565.72 882.13 1株当たり当期純利益金額 (円) 8.94 14.34 28.14 38.61 325.04 潜在株式調整後
1株当たり当期純利益金額
(円) - - - - -
1株当たり配当額
(円)
普通株式 7.00 7.67 8.67 10.00 12.00
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
優先株式 7.17 - - - -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
A種優先株式 - 7.83 8.83 10.17 -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
B種優先株式 - 8.33 9.33 10.67 -
(うち1株当たり 中間配当額)
(-) (-) (-) (-) (-)
2【沿革】
当社は、平成18年2月開催の佐川急便株式会社臨時株主総会決議に基づき、平成18年3月、佐川急便株式会社を株 式移転完全子会社とする単独株式移転により設立された純粋持株会社であり、資本金11,275百万円にて発足し現在に 至っております。次では当社グループ設立の沿革として、現子会社である佐川急便株式会社の設立からの経緯を記載 しております。
昭和40年11月 佐川急便株式会社を設立
昭和50年7月 京都自動車興業株式会社(現・佐川アドバンス株式会社)を設立 昭和55年5月 佐川自動車工業株式会社(現・SGモータース株式会社)を設立 昭和55年9月 佐川航空株式会社(現・SGHグローバル・ジャパン株式会社)を設立 昭和58年2月 佐川コンピューター・システム株式会社(現・SGシステム株式会社)を設立 昭和63年10月 翼運輸株式会社(現・SGムービング株式会社)を子会社化
平成2年8月 佐川急便(香港)有限公司を子会社化
平成8年11月 株式会社ゴールドバレーカントリークラブ(現・株式会社ヌーヴェルゴルフ倶楽部)を設立 平成9年6月 SAGAWA EXPRESS VIETNAM CO., LTD.を設立
平成9年8月 SAGAWA EXPRESS PHILIPPINES INC.を設立 平成15年9月 保利佐川物流有限公司を設立
平成16年6月 上海保利佐川物流有限公司を設立
平成17年3月 SAGAWA EXPRESS THAI CONTAINER DISTRIBUTION SERVICE CO., LTD. (現・SG SAGAWA(THAILAND) CO., LTD.)に資本参加
平成17年3月 佐川フィナンシャル株式会社を設立 平成17年6月 PT.SAGAWA EXPRESS INDONESIAを設立
平成18年3月 純粋持株会社体制へ移行、SGホールディングス株式会社を設立
平成18年6月 佐川急便株式会社から佐川グローバルロジスティクス株式会社(現・SGHグローバル・ジャパン 株式会社)他子会社10社の株式を譲受
平成19年8月 SGリアルティ株式会社を設立
平成20年11月 佐川ロジスティクスパートナーズ株式会社を設立
平成21年2月 ワールド・ロジ株式会社が保有する株式会社ワールドサプライの全株式を譲受け、同社を子会社化 平成23年4月 SGエキスパート株式会社を設立
平成23年4月 SGフィルダー株式会社を設立 平成24年6月 SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.を設立
平成25年4月 保有不動産流動化によるアセットコントロール並びにプロパティマネジメント・アセットマネジメ ントへの進出・強化を目的として、株式会社ザイマックスと合弁でSGアセットマックス株式会社 を設立
平成25年5月 佐川グローバルロジスティクス株式会社において、SGHグローバル・ジャパン株式会社に商号を 変更するとともに、会社分割により佐川 グローバルロジスティクス株式会社を新設し、国内ロジス ティクス事業を承継
平成25年5月 シ ン ガ ポ ー ル 国 内 の 物 流 事 業 強 化 の た め 、 A M E R O I D L O G I S T I C S ( S ) P T E . L T D . ( 現 ・ S G S A G A W A AMEROID PTE. LTD.)を買収
平成25年11月 当 社 グ ル ー プ の 国 内 ネ ッ ト ワ ー ク を 生 か し た 高 品 質 な 一 貫 物 流 サ ー ビ ス の 提 供 を 目 的 と し 、 S G SAGAWA USA, INC.を設立
平成26年6月 国際貨物事業の拡大を目的とし、スリランカの物流会社であるEXPOLANKA HOLDINGS PLCを買収 平成27年3月 ベト ナム国内 で貨物・ 物流サ ービス を行うた めの事業 会社と して、SG SAGAWA VIETNAM CO., LTD.
を設立
平成27年6月 株式会社ローソンとの合弁によりSGローソン株式会社を設立 平成28年3月 株式会社日立物流と資本業務提携契約を締結
平成28年11月
ベトナムにおけるデリバリー事業の拡大・強化と顧客基盤拡大を目的とし 、Phat Loc Express and Trading Joint Stock Company.(現・SG SAGAWA EXPRESS VIETNAM.,LLC)を買収
平成28年12月 電報類似サービス事業の拡大を目的とし、株式会社VST(現・株式会社ヒューモニー)を設立
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3【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、純粋持株会社である当社、連結子会社102社、持分法適用の関連会 社9社により構成されており、「デリバリー事業」、「ロジスティクス事業」、「不動産事業」等の事業を営んでお ります。当該事業の区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメン ト情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であり、報告セグメントに含まれていないその他これらに附帯する事 業を「その他」に区分しております。なお、主な関係会社の詳細については、「第1 企業の概要 4 関係会社の 状況」に記載のとおりであります。
(当社グループの商流概要)
当社グループの主たる商流は次のとおりとなっており、「デリバリー事業」「ロジスティクス事業」が提供する物 流ソリューションを、「不動産事業」「その他」に属する事業インフラ機能である物流附帯サービスが支える構造と なっております。
(当社グループの事業推進における特徴)
当社グループでは、法人顧客から形状・頻度・数量など様々なニーズに基づいた出荷に対応可能な物流配送網を構 築 し 、 法 人 顧 客 の ニ ー ズ に 応 じ た 物 流 業 務 受 託 ( B t o B ( 事 業 者 間 の 物 流 ) 及 び B t o C ( 事 業 者 か ら 個 人 へ の 物 流)、以下併せて「from B」という)に注力した事業展開を行っております。
本事業推進を実現するために、当社グループでは、セールスドライバー(平成29年9月20日現在 約19,000人)が 集配業務のみならず営業担当者として法人顧客のニーズの把握・ソリューションの提案などを行い、顧客企業のサプ ライチェーンを把握した上で、当社グループが有するあらゆるリソースを活用した効率的な物流システムの提案及び 提供を実施しております。
また、このような物流ソリューション提案を促進するための具体的な取組みとして、平成27年3月期から「デリバ リー事業」「ロジスティクス事業」を中心にグループ各社の有するリソースを活用し、グループ横断的な複合的物流 サ ー ビ ス を 検 討 ・ 提 案 す る た め の 先 進 的 ロ ジ ス テ ィ ク ス プ ロ ジ ェ ク ト チ ー ム 「 G O A L ( G O A d v a n c e d Logistics)」(以下「GOAL」という)を組成し、顧客の物流課題解決に向けた提案活動を実施しております。
こうした取組みを今後も強化・推進していくことで、法人顧客から選ばれる物流会社グループを目指してまいりま す。
(各事業セグメントの内容・特徴について)
上記のとおり、当社グループは法人顧客に対する総合的な物流ソリューションを提供しております。当社グループ では、主に輸送業務を担う会社を「デリバリー事業」とし、物流業務の包括受託(サードパーティー・ロジスティク ス、以下「3PL」という)、国際輸送及び海外現地物流を担う会社を「ロジスティクス事業」に区分し、物流ソリ ューションを提供しております。
また、物流ソリューションを支える物流附帯サービスを展開しており、その中でも金額的に重要性が高い物流不動 産の開発・管理を担う会社を「不動産事業」に区分し、それ以外を「その他」としております。それぞれの事業セグ メントの内容及び特徴については次のとおりです。
(1)デリバリー事業
当事業では、宅配便事業を中心として当社グループの日本全国を網羅するネットワークを駆使した物品輸送サ ービスを法人顧客中心に提供しております。
法人顧客のニーズは、少量又は大量の輸送、大小・長短様々な荷物の取扱いなど多岐にわたることから、主力 サービスである宅配便に加え、大型家具や家電等のラージサイズの荷物を扱うことが可能な物流施設・ネットワ ーク等のインフラを構築し、効率的かつ柔軟な対応を可能とする仕組みを整備しております。
こうしたインフラの特徴を活かし、従来複数の発送元から個別に納品されていた荷物を佐川急便株式会社の営 業 所に おい て 事 前に仕 分 け を行っ た上 でま とめ て 顧客 企業 に 納品 し入 荷作 業 の最 適化 に貢 献す る「 スマ ート 納 品」や、大型複合施設への納品を一括で引き受け施設内の各店舗等への搬出入まで行うなど、人・物・車・情報 を一元管理し物流効率の向上を実現する「館内物流サービス」、当社グループの物流ネットワーク及びノウハウ を 活用 し当 社 グ ル ープ及 び外部 輸 送業 者 を活用 し て顧 客企 業 にと って 最適 な 物 流サー ビス を提 供す る 「 TM S
(Transportation Management System)」といった顧客企業にとって付加価値の高いサービスの開発・提供を行 っております。
主要商品及びサービス
宅配便・メール便・特定信書便、引越、ルート配送、チャーター輸送、設置輸送、美術品輸送、 納品代行、食品配送
デリバリー事業に属する主な関係会社
佐川急便㈱、SGムービング㈱、㈱ワールドサプライ、その他2社(うち、関連会社1社)(合計5社)
(2)ロジスティクス事業
当事業では、流通加工サービス、物流センター・倉庫運営サービス等の3PLや、通関業務受託・フォワーデ ィングサービス等の国際輸送に加え、海外拠点において各地域内での物流業務を担う海外現地物流を提供してお ります。
当事業では、顧客企業の既存の物流システムを踏まえ、上記のTMSを含む最適な物流システムの構築提案を 行っているほか、人員の生産性管理、WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)による業務 情報の可視化、マテリアルハンドリング(運搬や在庫管理の無人化など拠点内の物流工程や荷役作業の効率化を 図る仕組み)の導入等による効率的な流通加工・倉庫運営を追求しております。特に当社グループでは、倉庫と 佐 川急 便株 式 会社 の営 業所 を 一 体 化す るこ とで 倉 庫と 輸送 拠 点間 のリ ード タイ ム をな くし た佐 川流 通 セ ンタ ー
(以下「SRC」という)に象徴されるように、顧客のサプライチェーンの大部分をカバーするデリバリー事業 と連携した倉庫運営の効率化を図る点が特徴であります。
また当事業では、デリバリー事業と連携した日本発着の国際輸送を展開し、さらに、海外拠点とシームレスに つながる物流サービスの拡大を推進しております。特に、今後の成長が期待できるアジアを中心とした海外域内 での現地輸送網の構築及びフォワーディングの展開により、日本のみならずアジア域内で一貫した企業物流サー ビスを提供しております。
主要商品及びサービス
流通加工、物流システム構築、在庫・受発注管理、物流センター運営、倉庫業、利用運送、国際宅配便、 国際航空・海上輸送
ロジスティクス事業に属する主な関係会社
佐 川 グ ロ ー バ ル ロ ジ ス テ ィ ク ス ㈱ 、 佐 川 ロ ジ ス テ ィ ク ス パ ー ト ナ ー ズ ㈱ 、 S G H グ ロ ー バ ル ・ ジ ャ パ ン
㈱ 、 E X P O L A N K A H O L D I N G S P L C 、 E x p o F r e i g h t P r i v a t e L i m i t e d 、 E x p o l a n k a U S A L L C 、 E F L C o n t a i n e r Lin es LLC 、 S G SAGA WA US A, INC .、 Expola nka F reight ( V ietnam) Lt d、 S AGAWA E XPRESS VIETNA M CO., LTD.、SG SAGAWA VIETNAM CO., LTD.、Expo Freight Limited、Expolanka(Private)Limited、Expolanka F r ei g h t ( P r iv a t e ) L i mi t e d 、 佐 川 急 便 ( 香 港 ) 有 限 公 司 、 保 利 佐 川 物 流 有 限 公 司 、 E x p of r e ig h t( H o ng Kong)Limited、 Expolanka Freight Dubai LLC、PT Expo Freight Indonesia、SG SAGAWA AMEROID PTE. LTD.、その他74社(うち、関連会社8社)(合計94社)
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(3)不動産事業
当事業では、物流ソリューション提供のための事業インフラである物流施設を中心に不動産の開発、賃貸、管 理等を行っております。
具体的には、当社グループのデリバリー事業及びロジスティクス事業における業務効率性を追求した両事業の 一体型物流施設であるSRC等の開発を通じ、物流ソリューションの競争力向上に寄与する一方で、老朽化した 既存資産及び物流効率の低い施設のリノベーション並びにスクラップ・アンド・ビルドにより、物流効率の最適 化を進めております。本取組みはグループで活用する施設のみではなく、他社・他業種も含めた顧客ニーズに合 わせた物件の開発及び管理、活用(CRE)を行っております。
これらの取組み遂行にあっては、当社グループ保有の物流施設を信託受益権化し、売却することで資産効率及 び資金効率を高めるとともに、新規の施設開発資金を獲得することで効率的な物件開発数の拡大を図っておりま す。売却後は、SGアセットマックス株式会社にて資産管理及び運用を行っております。
また、CSR活動の一環として物流施設を活用した太陽光発電及び売電も行っております。
主要商品及びサービス
不動産賃貸・管理、不動産開発、資産管理・運用、再生可能エネルギー供給
不動産事業に属する主な関係会社
SGリアルティ㈱、その他1社(合計2社)
(4)その他
当社グループでは、効率的な物流ソリューションを提供するために、不動産事業以外の各種事業インフラにつ いてもグループ内にその機能を保有しております。具体的には、輸送に関わる損害保険の代理店事業、トラック 燃料の販売、輸送車両の整備・販売、物流システムの開発・運用、宅配便の代金引換サービスの提供、物流施設 内の業務受託を中心とした人材の派遣及び業務請負等を各関係会社がグループ内外に提供しております。
上記の「GOAL」では、これら附帯サービスの活用も含めた総合的な物流ソリューションの提供を提案・実 施しております。
主要商品及びサービス
商品販売、保険代理、燃料販売、自動車整備・販売、システム販売・保守、e-コレクト、人材派遣・請負
その他に属する主な関係会社
佐川アドバンス㈱、SGモータース㈱、SGシステム㈱、佐川フィナンシャル㈱、SGフィルダー㈱、 その他3社(合計8社)
事業系統図を示すと次のとおりであります。
(注)1.SGエキスパート株式会社(シェアードサービス事業)及びSG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.(海外事業 統括)は、セグメント上「全社(共通)」であるため、記載を省略しております。
2.複数のセグメントに係る事業を営んでいる子会社は、主たる事業のセグメントにおいて会社名を記載し ております。
- 9 -
4【関係会社の状況】
名称 住所
資本金
(百万円)
主要な事業の 内容
議決権の 所有割合
(%)
関係内容
(連結子会社)
佐川急便㈱
(注)3、4、5
京都市南区 11,275 デリバリー事業 80.0
・役員の兼任1名
・資金の貸付
・資金の借入
・経営指導 SGムービング㈱ 東京都江東区 100 デリバリー事業 100.0
・資金の借入
・経営指導
㈱ワールドサプライ
(注)10
東京都江東区 95 デリバリー事業
100.0
(1.0)
・資金の貸付
・資金の借入
・経営指導 佐川グローバルロジスティクス㈱
(注)3
東京都品川区 1,500
ロジスティクス 事業
100.0
・資金の借入
・経営指導 佐川ロジスティクスパートナーズ
㈱
東京都品川区 50
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
・資金の借入
・経営指導
SGHグローバル・ジャパン㈱ 東京都品川区 203
ロジスティクス 事業
100.0
・役員の兼任1名
・資金の借入
・経営指導
SGリアルティ㈱
(注)3
京都市南区 20,000 不動産事業 100.0
・役員の兼任2名
・資金の貸付
・資金の借入
・経営指導 佐川アドバンス㈱ 東京都江東区 27 その他 100.0
・資金の借入
・経営指導 SGモータース㈱ 東京都江東区 10 その他 100.0
・資金の借入
・経営指導
SGシステム㈱ 京都市南区 350 その他 100.0
・資金の貸付
・経営指導 佐川フィナンシャル㈱ 東京都江東区 50 その他 100.0
・資金の借入
・経営指導 SGフィルダー㈱ 東京都江東区 100 その他 100.0
・資金の借入
・経営指導 SGエキスパート㈱ 東京都江東区 50 全社(共通) 100.0
・資金の借入
・経営指導 SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.
(注)3、6
シンガポール
USD 205百万
全社(共通) 100.0
・役員の兼任1名
・資金の貸付 EXPOLANKA HOLDINGS PLC
(注)3、9、11
スリランカ コロンボ
LKR 4,097百万
ロジスティクス 事業
67.5
(67.5)
・役員の兼任1名
Expo Freight Private Limited
インド チェンナイ
INR 8百万
ロジスティクス 事業
90.0
(90.0)
- Expolanka USA LLC
(注)9
米国
ニューヨーク
USD 10,000
ロジスティクス 事業
70.0
(70.0)
-
EFL Container Lines LLC
米国
ニューヨーク
USD 10,000
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
SG SAGAWA USA, INC.
米国
カリフォルニア
USD 1百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
- Expolanka Freight(Vietnam)
Ltd
ベトナム ホーチミン
VND 1,027百万
ロジスティクス 事業
51.0
(51.0)
- SAGAWA EXPRESS VIETNAM CO.,
LTD.
ベトナム ホーチミン
VND 29,184百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
名称 住所
資本金
(百万円)
主要な事業の 内容
議決権の 所有割合
(%)
関係内容
SG SAGAWA VIETNAM CO., LTD.
(注)3、7
ベトナム ホーチミン
VND 282,653百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
Expo Freight Limited
バングラデシュ ダッカ
BDT 171百万
ロジスティクス 事業
45.0
(45.0)
-
Expolanka(Private)Limited
スリランカ コロンボ
LKR 25百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
- Expolanka Freight(Private)
Limited
スリランカ コロンボ
LKR 100百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
佐川急便(香港)有限公司
中国 香港
HKD 10百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
- 保利佐川物流有限公司
(注)3
中国 深圳
CNY 110百万
ロジスティクス 事業
90.0
(90.0)
- Expofreight(Hong Kong)
Limited
中国 香港
HKD 1百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
Expolanka Freight Dubai LLC
アラブ首長国連 邦 ドバイ
AED 300,000
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
PT Expo Freight Indonesia
インドネシア ジャカルタ
USD 624,899
ロジスティクス 事業
90.0
(90.0)
- SG SAGAWA AMEROID PTE. LTD.
(注)8
シンガポール
SGD 1百万
ロジスティクス 事業
100.0
(100.0)
-
他79社 (注)12
(持分法適用の関連会社)
㈱日立物流
(注)11
東京都江東区 16,802
ロジスティクス 事業
29.0 -
他9社 (注)12
(注)1.「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しております。 2.議決権の所有割合の( )内は、内数で間接所有割合であります。 3.特定子会社に該当しております。
4.佐川急便株式会社については、営業収益(連結会社相互間の内部営業収益を除く)の連結営業収益に占める 割合が10%を超えております。当連結会計年度における主要な損益情報等は次のとおりです。
主要な損益情報等 (1)営業収益 755,387 百万円
(2)経常利益 33,881 百万円
(3)当期純利益 23,179 百万円
(4)純資産額 97,859 百万円
(5)総資産額 231,217 百万円
5 . 平 成28 年 5 月 20 日 付 で 佐 川 急 便 株 式 会 社 の 株 式 の 2 0 .0 % を 株 式 会 社 日 立 物 流 に 譲 渡 い た し ま し た 。 こ の 結 果、佐川急便株式会社に対する当社の議決権比率は80.0%となりました。
6.平成28年10月27日付で、SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.の増資を実施いたしました。この結果、SG HOLDINGS GLOBAL PTE. LTD.の資本金は203百万USDから205百万USDとなりました。
7 .平 成28 年 1月 6 日 付で 、SG SA GAWA V IETNA M CO., LTD.の 増 資を 実 施いた し まし た 。 こ の 結 果、 SG SA GAWA VIETNAM CO., LTD.の資本金は108,050百万VNDから282,653百万VNDとなりました。
8.SG SAGAWA AMEROID PTE. LTD.は、平成28年9月 30日付でAMEROID LOGISTICS(S)PTE. LTD.から商号変更し ております。
9.EXPOLANKA HOLDINGS PLCは、平成29年1月4日付でExpolanka USA LLCの株式の30.0%を追加取得いたしまし た。この結果、Expolanka USA LLCの議決権比率は100.0%となっております。
10.平成29年3月21日付で株式会社ワールドサプライの株式の1.0%を追加取得いたしました。この結果、株式会 社ワールドサプライの議決権はすべて直接所有となっております。
11.上記関係会社のうち、株式会社日立物流 は有価証券報告書 を提出しております。また、EXPOLANKA HOLDINGS PLCはスリランカのコロンボ証券取引所に上場しており、同国の法規制に則ってアニュアルレポートを作成、 開示しております。
12.第 12期第2四半期連結累計期間において、売却等により9社を連結子会社から除外 しております。また、株 式の追加取得により1社を持分法適用の関連会社から除外し、連結子会社に含めております。
- 11 -
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
平成29年10月20日現在
セグメントの名称 従業員数(人)
デリバリー事業 36,143 (14,258)
ロジスティクス事業 6,506 (4,781)
不動産事業 49 (2)
その他 2,991 (17,941)
全社(共通) 496 (265)
合計 46,185 (37,247)
(注)1.従業員 数は就業人員であり 、臨時雇用者数(契約社員、臨時社員等)は、年間の平均人員を( )外数 で記載しております。
2 . 全 社 ( 共 通 ) は 、 当 社 、 S G エ キ ス パ ー ト 株 式 会 社 ( シ ェ ア ー ド サ ー ビ ス 事 業 ) 及 び S G H O L D I N G S GLOBAL PTE. LTD.(海外事業統括)の就業人員であります。
(2)提出会社の状況
平成29年10月20日現在
従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
209(12) 38.0 9.4 7,079,995
(注)1.従業員 数は就業人員であり 、臨時雇用者数(契約社員、臨時社員等)は、年間の平均人員を( )外数 で記載しております。
2.平均勤続年数の算定に当たっては、連結子 会社からの 転籍者については当該会社の勤続年数を通算して おります。
3.平均年間給与には、賞与及び基準外賃金を含んでおります。 4.当社の従業員は全て全社(共通)に属しております。
(3)労働組合の状況
当社グループでは、連結子会社の株式会社ワールドサプライにおいて労働組合が組織されております。当社 グ ルー プの 他 の従 業 員に より 組 織さ れた 労 働組 合は あ りま せ ん。 なお 、 労使 関係 につ いて は 円満 な関 係 に あ り、労使関係において特記すべき事項はありません。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
第11期連結会計年度(自 平成28年3月21日 至 平成29年3月20日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、海外経済の成長率が緩やかに高まるもとで、極めて緩和的な金融環境 と政府の大型経済対策の効果を背景に緩やかな回復が続きました。
物流業界におきましては、原油安の影響による業績改善効果の一方、雇用情勢の改善に伴う労働需給の逼迫、 賃金上昇の懸念は継続し、厳しい経営環境で推移いたしました。
当社グループにおきましては、中期経営計画「First Stage 2018」(平成29年3月期から平成31年3月期)の 初年度として、グループ横断の営業戦略チーム「GOAL」を基軸としたソリューション力の強化及びグローバ ル 物流 ネッ トワ ー クの 拡 大 等に取 り組 んで まい り まし た 。ま た、 株式 会 社 日立 物 流と 資本 業務 提携 契約 を 締 結 し、営業連携による提案力強化及び事業拡大を推進してまいりました。
このような状況のもと、当社グループの中核事業であるデリバリー事業におきましては、スマート納品、TM S、営業強化便種の拡販及び株式会社日立物流との新サービスの開発や車両・施設の共同利用などシナジーの創 出に取り組んでまいりました。ロジスティクス事業におきましては、総合物流ソリューションを提案する「GO AL」の取組みを一層強化いたしました。不動産事業におきましては、所有する不動産を信託受益権化し継続的 に売却いたしましたが、前連結会計年度より売却規模を縮小いたしました。その他の事業におきましても、当社 グ ルー プが 有 す る物流 ネッ トワ ー ク及 びグ ルー プ 経営 資源 の 活用 によ り 、 事業 領 域の 拡充 を進 めて まい りま し た。
この結果、当連結会計年度の業績は、営業収益9,303億5百万円(前期比1.4%減)、営業利益494億74百万円
(同 8.4% 減) 、経 常 利益512億 8百万 円(同 2.6% 減)、 親会 社 株主に帰属 す る当 期純利 益284億52百万円 (同 16.3%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
・デリバリー事業
デリバリー事業におきましては、東京23区即日配達サービス、営業強化便種の拡販及びスマート納品、TMS の展開等による取引及び取扱個数の増加により増収となりました。また、株式会社日立物流の物流センターから 佐川急便株式会社の中継センターに直接輸送する取組み、車両の共同活用による効率化など株式会社日立物流と の協業によるシナジーの創出を推進いたしました。
こ の 結 果 、 当 セ グ メ ン ト の営 業 収 益 は 7, 3 81 億 86 百 万 円 ( 前 期 比 2 .3 % 増 ) 、 営 業 利 益 は 3 96 億 47 百 万 円 ( 同 3.2%増)となりました。
・ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきましては、国内では前連結会計年度後半に受注した新規顧客の増加や既存顧客の取 引量の増加により営業収益は堅調に推移したものの、新規物流現場の立ち上げコストが発生いたしました。
海外では、取引拡大による物量は増加いたしましたが、円高による為替変動の影響を受けました。また、イン ドネシアPT.Repex Wahana及びフィリピンLBC Express,Inc.と業務提携契約を締結いたしました。さらに、ベト ナ ム国 内で はマ ル チテ ナン ト 型 大 型物 流施 設「 S G佐 川ベ ト ナム ・デ ィス トリ ビ ュー ショ ン・ セン ター」 の稼 働、SG SAGAWA EXPRESS VIETNAM.,LLCの子会社化、大手流通顧客への物流展開を行う等、現地物流サービス拡充 の基盤を整えました。
こ の 結 果 、 当 セ グ メ ン ト の 営 業 収 益 は 1 , 1 0 4 億 7 1 百 万 円 ( 前 期 比 3 . 2 % 減 ) 、 営業 利 益 は 7 億 8 6 百 万 円 ( 同 27.9%減)となりました。
・不動産事業
不動産事業におきましては、販売用不動産を信託受益権化し継続的に売却いたしましたが、前連結会計年度よ り売却規模を縮小いたしました。
こ の 結 果 、 当 セ グ メ ン ト の 営 業 収 益 は 1 7 5 億 1 3 百 万 円 ( 前 期 比 6 3 . 2 % 減 ) 、 営 業 利 益 は 5 1 億 4 6 百 万 円 ( 同 49.8%減)となりました。なお、営業利益のうち約3分の1は不動産の売却益となっております。
・その他
その他の事業におきましては、新車販売が増加したほか、自動車整備事業や燃料販売、人材サービス等が好調 に推移いたしました。
この結果、当セグメントの営業収益は641億34百万円(前期比6.8%増)、営業利益は57億4百万円(同14.4% 増)となりました。
- 13 -
なお、当連結会計年度から、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を 適用し、「当期純利益」を「親会社株主に帰属する当期純利益」としております。
第12期第2四半期連結累計期間(自 平成29年3月21日 至 平成29年9月20日)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、海外経済の成長率が緩やかに高まるもとで、極めて緩和的 な金融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に緩やかな回復が続きました。
物流業界におきましては、雇用情勢の改善に伴う労働需給の逼迫、賃金上昇の懸念は継続し、厳しい経営環境 で推移いたしました。
当社グループにおきましては、中期経営計画「First Stage 2018」(平成29年3月期から平成31年3月期)の 2年目として、グループ横断の営業戦略チーム「GOAL」による営業推進を継続いたしました。また、株式会 社日立物流との協業による事業拡大を推進してまいりました。
このような状況のもと、当社グループの中核事業であるデリバリー事業におきましては、宅配便の品質維持・ 向 上を 図る べく 従 業員 の 採 用強化 及び 路線 、集 配 の委 託先 の 確保 を進 める とと も に、 適正 運賃 の収 受 に取 り組 み、平成29年11月21日付で飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便等の運賃改定を実施することを発表しておりま す。また、営業強化による事業拡大を推進するとともに、株式会社ヒューモニーから電報類似サービス事業を譲 受け、特定信書便事業を強化いたしました。ロジスティクス事業におきましては、総合物流ソリューションを提 案する「GOAL」を中心に3PLや国内外一貫物流の取組みを一層強化いたしました。不動産事業におきまし ては、所有する不動産を信託受益権化し継続的に売却いたしました。その他の事業におきましても、当社グルー プが有する物流ネットワーク及びグループ経営資源の活用により、事業領域の拡充を進めてまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益4,814億85百万円、営業利益289億50百万円、経常利 益293億77百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益166億59百万円となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
・デリバリー事業
デリバリー事業におきましては、営業強化による取扱個数増加及び継続的な適正運賃の収受により堅調に推移 いたしました。また、平成29年4月3日に株式会社ヒューモニーから電報類似サービス事業を譲受け、佐川急便 株式会社の顧客に対しての特定信書便やフラワーギフト等の拡販に取り組みました。さらに、株式会社日立物流 との車両及び施設の共同活用等による効率化及び営業連携による拡大を推進いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は3,830億1百万円、営業利益は222億 17百万円となりました。
・ロジスティクス事業
ロジスティクス事業におきましては、国内では既存顧客の取引量の増加や、大型物流受注案件のコスト改善、 越境通販の増加により営業収益・営業利益ともに好調に推移いたしました。
海外では、為替変動の影響を受けたものの、フレイト・フォワーディングの取引拡大による物量の増加及びSG SAGAWA EXPRESS VIETNAM.,LLCを前連結会計年度に子会社化したことにより増収となるも、新倉庫立上げによる コスト増加及び航空レート上昇による影響を受けました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は566億27百万円、営業利益は6億64 百万円となりました。
・不動産事業
不動産事業におきましては、新規物件の開発に取り組むとともに、販売用不動産を信託受益権化し継続的に売 却いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は78億63百万円、営業利益は40億19百 万円となりました。
・その他
その他の事業におきましては、新車販売が増加したほか、燃料販売や人材サービス等が好調に推移いたしまし た。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの営業収益は339億94百万円、営業利益は30億44 百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
第11期連結会計年度(自 平成28年3月21日 至 平成29年3月20日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末より174億38百 万円減少し、709億90百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得た資金は439億7百万円(前期比48.8%減)となりました。
主な 要 因は、収 入要 因と して 税金等 調整 前当 期純 利益 の計上 493億88百万 円、 減価 償却費 の計 上242億9 百万 円、たな卸資産の減少95億33百万円を計上し、支出要因として法人税等の支払額342億1百万円を計上したこと であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は1,118億26百万円(前期比562.8%増)となりました。
主な要因は、支出要因として関係会社株式の取得による支出877億84百万円、有形固定資産の取得による支出 226億48百万円、無形固定資産の取得による支出63億27百万円を計上し、収入要因として有形固定資産の売却に よる収入80億19百万円を計上したことであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により得た資金は510億9百万円(前期は429億38百万円の支出)となりました。
主な要因は、収入要因として連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の売却による収入663億18百万円、長期 借入れによる収入175億50百万円を計上し、支出要因として長期借入金の返済による支出213億90百万円を計上し たことであります。
第12期第2四半期連結累計期間(自 平成29年3月21日 至 平成29年9月20日)
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末より10億43百万円増加し、720 億34百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得た資金は401億84百万円となりました。
主な要因は、税金等調整前四半期純利益の計上295億25百万円、減価償却費の計上82億83百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は209億40百万円となりました。
主な要因は、有形固定資産の取得による支出136億32百万円、事業譲受による支出43億円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は180億13百万円となりました。
主な要因は、長期借入金の返済による支出95億44百万円、配当金の支払額37億24百万円、リース債務の返済に よる支出21億68百万円であります。
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2【生産、受注及び販売の状況】
セグメント別の営業収益及び当社グループの中核事業であるデリバリー事業の商品別取扱個数は次のとおりであり ます。
なお、当社グループは、デリバリー事業、ロジスティクス事業、不動産事業を中心とするサービス提供を主たる業 務としているため、生産及び受注の状況は記載しておりません。
(1)セグメント別の営業収益
第11期 連結 会計 年度 及び 第12期 第2 四半 期連 結累 計期 間の セグ メン ト別 の営 業収 益は 、次 のと おり であ りま す。
セグメントの名称
第11期連結会計年度
(自 平成28年3月21日 至 平成29年3月20日)
第12期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月21日 至 平成29年9月20日) 金額
(百万円)
前年同期比
(%)
金額
(百万円)
デリバリー事業 738,186 102.3 383,001
ロジスティクス事業 110,471 96.8 56,627
不動産事業 17,513 36.8 7,863
その他 64,134 106.8 33,994
合計 930,305 98.6 481,485
(注)1.営業収益は外部顧客に対する売上高を示しております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)デリバリー事業の商品別取扱個数
第11期連結会計年度及び第12期第2四半期連結累計期間のデリバリー事業の商品別取扱個数は、次のとおりで あります。
商品の名称
第11期連結会計年度
(自 平成28年3月21日 至 平成29年3月20日)
第12期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年3月21日 至 平成29年9月20日)
取扱個数 (百万個) 1,276 639
飛脚宅配便 (百万個) 1,218 609
その他 (百万個) 58 30
(注)1.取扱個数は、当社グループの主要商品の取扱個数であります。
2.飛脚宅配便は、佐川急便株式会社が国土交通省に届け出ている宅配便の個数であります。
3.その 他は、佐川急便株式会社の提供する 飛脚ラージサイズ宅配便及びその 他の会社の取扱個数でありま す。
3【対処すべき課題】
当社グループでは長期経営ビジョンを「アジアを代表する総合物流企業グループへ」と定め、その達成方法として
「GOAL」を基軸としたグループ連携によるソリューション力の強化やグローバル物流ネットワークの確立等を掲 げております。
本長期経営ビジョンの実現に向け、平成28年5月6日付で中期経営計画「First Stage 2018」(平成29年3月期か ら平成31年3月期)を策定し公表しております。この中で、当社グループとして目指すべき経営戦略とその達成に向 け た重 点施 策を 公表 し てお りま す。 また 平成 29年5月 1日 付で 、足 許の 物流 業界 に おけ る労 働環 境の 逼迫 等を 考慮 し、本計画の修正版を策定の上公表しております。本修正計画は、中期経営計画で掲げた経営戦略及びその達成に向 けた重点施策に加え、「労働環境の改善、人員強化、更には駐車対策などにスピード感を持って取り組むとともに、 一段の効率化を推進することによって、安定的な物流ソリューションを提供し続けることのできる体制を再整備する こと」を追加の経営課題として掲げたものであります。
当社グループは、中期経営計画に掲げた経営戦略の達成及び足許の環境を踏まえた追加の経営課題を対処すべき課 題として認識し、次のとおり対応を図っていく所存です。
1.総合物流ソリューションの進化と生産性向上による持続的成長基盤の整備
・「GOAL」の進化
当社 グル ープ 事業 は企業 から の物 流業 務受 託( from B) に強 みを 持っ ている と 認 識し てお りま す。 「G OA L」では、当社グループの有する各種サービスを複合的に顧客企業に提供し、顧客企業の潜在的な課題に応えサ ポートすることで、事業拡大を図っております。今後もこの戦略を継続・進化させていく方針です。
・「スマート納品」の進化
当社グループでは複数営業所で受託した特定顧客宛の荷物を一括でまとめて納品する「スマート納品」を実施 し、顧客物流の効率化に貢献してまいりました。今後も引き続き取り組むとともに、取扱サービスの拡大や中継 センターからの直納体制を整備することで、より効率的なサービス提供を図ります。
・株式会社日立物流との資本業務提携
平成28年3月30日付で株式会社日立物流と資本業務提携契約を締結いたしました。「デリバリー事業とロジス ティクス事業の融合」をテーマとして掲げ、両社グループの顧客基盤・経営資源を活用したクロスセル、新たな 物流ソリューションの提供、車両・センターの共同活用による効率化等様々な事業シナジーの創出に取り組んで おります。
・大型中継センターの新設
当社グループでは、平成32年8月を竣工予定として東京都江東区に大型物流施設の新設(X-フロンティアプ ロジェクト)を計画しております。本プロジェクトには、輸送能力を強化し、品質向上及び輸送効率化を一層実 現するための大型中継センターの新設が含まれております。当該施設は、首都圏をカバーする中継センター機能 に加え、倉庫機能を併設することにより、顧客に対して効率的な物流を提供してまいります。
2.海外事業基盤の強化と国内事業との一体展開によるグローバル物流ネットワークの確立
・フォワーディングの強化とグローバル物流ネットワークの拡張
アジアを中心とした海外域内での現地輸送網の構築及びフォワーディングの展開により、今後の成長が期待さ れる新興地域でのグローバル物流ネットワークの強化を図ります。
・海外各拠点での地域内物流の強化
自社による展開、提携や委託先の確保を通じて海外拠点国内でのラストワンマイル・ネットワーク(荷物の最 終届出先までの配送網)を確保し、地域内の倉庫・フォワーディングと連携した総合的な物流パッケージが提供 できる体制の構築を図ります。
3.物流周辺事業のバリューアップと最適化
・物流附帯サービスの拡充
当社グループでは物流事業(デリバリー事業及びロジスティクス事業)以外の各事業は、当該物流事業を支え るインフラストラクチャーとしての機能であると認識し、物流附帯サービスと位置付けております。物流附帯サ ービスにおける提供価値の最大化を図ることで、物流事業での提供サービスの品質向上を図るとともに、外部の 顧客企業へのサービス展開をしております。また、当該物流附帯サービスを活用した業務の効率化により、当社 グ ルー プと して の 収益 性 の向上 を 図り ます 。 さ ら に、 物流 不 動産 に加 えて 新 し い事業 領域 の開 拓を 早期 に 検討 し、実行していく方針であります。
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4.人材マネジメントシステムの構築と人材活用の多様化
・優秀な労働力の確保
適切な採用・教育・人材マネジメント制度を通じて、当社グループのグローバル企業への進化を支える優れた 人材と労働力の継続的な確保を図ります。
・ダイバーシティマネジメント
多様な人材が活躍できるよう、短時間労働制度の導入等組織制度の拡充やそれらを積極的に活用する企業風土 の醸成を行い、働き方改革を推進することで、全従業員のワークライフマネジメントの実現を図ります。また、 待機児童問題の解消や、女性活躍推進、両立支援といった社会問題に対応し、柔軟な働き方を実現するため事業 所内保育園「SGH Kids Garden」を開園いたしました。今後も女性従業員の活躍を推進する様々な取組みを実施 してまいります。
・長時間労働の是正
足許では政府主導のもと、働き方改革について検討が進められており、平成31年度から長時間労働の是正に向 けた改正法案の施行が見込まれております。当社グループが従事する自動車の運転業務については、人手不足を 理由として規制適用を5年間猶予し、年間の上限残業時間を960時間(月平均80時間)とする旨公表されており ますが、顧客が要求する高品質なサービスへの対応、eコマース市場の拡大や国内の人口減少等もあり、ドライ バー不足が深刻な懸念となりつつあります。
当社グループといたしましては、国内運送会社最大手の一角であることを踏まえ、長時間労働抑制に向けた時 間管理の徹底に取り組んでおります。また、ドライバー不足への対応としてドライバーの採用強化、グループ内 の従業員に対する大型免許の取得促進等によるドライバーの確保、時短労働者の活用に加えて、作業分担の明確 化によるドライバー負担の減少や荷物仕分の自動化等による作業の省力化効率化といったあらゆる手段を講じ対 処してまいる所存です。
5.積極的な最新技術の利活用によるサービスの差別化と業務の合理化
・IT利用の促進
当社グループでは、今後の人口減少による将来的な労働力不足への対応として、積極的にIT利用を促進する 方針です。具体的には自動化技術・ビッグデータ・AI(人工知能)・スマートデバイス等先端技術を積極的に 取り入れた先行投資を行い、実用化を検討しております。
6.コンプライアンス体制強化の徹底
当社グループでは、「SGホールディングスグループ 倫理・行動規範」に則ったコンプライアンスを含む経 営管理体制について、適宜必要な委員会・プロジェクトの発足及び推進を通じて着実に強化を図ってまいりまし た。具体的には、当社及びグループ各社にてコンプライアンス統括責任者を任命し、法令等の遵守、懸念事象発 生時の報告及び対応を行うとともに、グループリスクマネジメント会議においても定期的に重要事項の報告を行 う等、グループ横断的に対応しております。今後も本体制の強化を図ってまいる所存です。
4【事業等のリスク】
当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に影響を及ぼす可能性のある事項に は、次のようなものがあります。なお当社グループとしましては、これらの各リスクの発生可能性を認識した上でそ の発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は本項及び本項以外の 記載内容を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
また次の事項については、本書提出日現在において当社グループが判断した内容であり、当社株式への投資に関す るリスク全てを網羅するものではありません。
(1)デリバリー事業への依存
デリ バリ ー 事 業は、 当 社グル ー プの 連結 営 業収 益の 約8 割 を占 める 主要 な 事 業であ りま す。 当社 グル ープ で は 、当 事業 にお い て顧 客 に対 し て「G OA L」 の 推進 等 に よ る付 加価 値 の高 い サ ービ ス提 供を 行う 一方 、人 件 費、外注費及び安全確保のための諸費用等、増加するコストを適正に運賃に反映させるべく、過年度から各顧客 との個別価格交渉を行うことにより、収益性の改善に努めてまいりました。
当社グループとしましては、今後においても継続的に適正運賃収受に向けた取組みを継続していく方針であり ますが、景気低迷等による個人の消費や企業物流の減少等により、想定どおりに適正運賃収受に向けた取組みが 進展しない場合、又は顧客における価格引下げ要請等が生じた場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼ す可能性があります。
(2)燃料価格等の上昇
当社グループは、事業を行うに当たり多数のトラック等輸送機材を使用しており、その燃料費は原油価格や為 替相場の動向により変動します。
当社グループとしましては、天然ガストラック等の環境対応車を導入し、原油価格の変動による費用増加リス クの抑制に努めており、また今後も新技術の導入による省エネルギーや代替エネルギーに対応した車両が開発さ れれば積極的に導入していく方針であります。しかしながら、急激な燃料価格等の上昇が生じた場合や、当該費 用増加を運賃等の販売価格に転嫁できない場合、販売価格への転嫁により当社グループのサービスへの需要が減 少した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)競争環境の激化
デリバリー事業の主要サービスである宅配便については、当社グループを含めた大手3社での競争が激化して おります。また、ロジスティクス事業においても3PLやフォワーディングの各業務サービスにおける同業他社 との競争が高まっているものと認識しております。
当社グループとしましては、「GOAL」に基づく複合的なサービスを提供することで、顧客にとってより効 率 的か つ付 加 価値 の高 い 物 流ソ リ ュー ショ ン提 案を行 い 、当 該競 争環 境下 での シ ェア 向上 を図 って いく 所存 で す。しかしながら、今後当社グループの優位性が相対的に低下した場合や、更なる競争激化による価格下落が生 じた場合には、当社グループの事業、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)輸送トラブル
デリバリー事業では、法人・個人を含めた顧客所有の物品を、顧客の指定どおりに輸送することが中心となり ます。このため、当社グループによるサービス提供の過程において輸送品の破損や配達先の誤り及び輸送量の変 動 に伴 い予 定時 間 内の 輸送 がで き ない 場合 等 は、 当社 グル ー プに よる サー ビス の 信用 を損 なう 可能 性 が あり ま す。
当社グループとしましては、こうしたトラブルの発生を下げるべく、発生要因等をデータベース化し、ミスの 低減やセールスドライバーの教育等の改善策を継続的に実施しておりますが、今後これらに起因するトラブルが 頻発するような場合や、当該トラブルを理由とした損害賠償が増加するような場合は、当社グループの事業、財 政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
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